今やデジタル化社会。紙のDMは必要と思われる方もいるかもしれません。
しかしデジタル社会になったから紙は不要かといわれると実はそうでもないんです。
逆に紙のDMを送りQRコードなどからデジタルコンテンツに誘導したりする事で両者の価値を共に高める効果があります。
今回ははがきの中でも自由度が高い私製はがきを作る上で基本的なポイントを紹介したいと思います。
私製はがきは普通のはがきと違うの?利点はあるの?
官製とは日本郵便株式会社が発行しているはがきで切手なしで送れるはがきです。
私製はがきとは日本郵便株式会社が規定している規格サイズにしたがって、独自に製作されたはがき(日本郵便株式会社以外の会社が製作したはがき)で切手を別途購入し貼るはがきのことです。
一見してみると切手を買わなくても済む分官製はがきの方が良さそうですが、もちろん私製はがきにもメリットがあります。
それはオリジナリティの出しやすさにあります。規定の範囲内であればサイズの変更、紙質を特殊なものにしたり、はがき自体を圧着させ表示面積を増やすこともできます。
サイズや重さのルールは?
はがき(通常はがき)として63円の切手で送ることができる大きさは、140~154mm×90~107mm以内でなければいけません。
最小140mm~90mm、最大で154mm~107mmのサイズです。
基本サイズは148mm~100mm(官制はがき)で一般的にはがきといったらこのサイズが最も多く使用されています。形は「長方形」に限ります。
1枚あたり、最小2g~最大6gの重量と決められています。圧着はがきと言われるはがきは面積が増える分重くなるので、その範囲内に収まる紙種、斤量を選びましょう。
宛名面で気をつける事
A 郵便はがきの表記は必ず入れよう。
宛名面の上部又は左側中央に「郵便はがき」または「POST CARD」と記載すること。この記載がないとはがき料金ではなく手紙(第一種郵便物)として取り扱われてしまいます。
B 郵便番号枠は赤色で。郵便番号枠を入れる際には色に注意しよう。
郵便番号を読み取る機械が青や黒色に反応する為、朱色又は金赤色が良いとされています。なお郵便番号枠は必須ではない為、いれなくても問題ありません。入れる際は位置や線の太さも決まりがある為注意が必要です。
C 切手の位置はどこでもいいの?
切手の位置も決まっています。縦は左上、横は右上の位置に配置します。35mm×70mmの範囲に収めるように貼付します。
D 宛名以外の情報をいれてもいいの?
用紙の1/2の面積であれば、広告や、文章を入れることができます。ただし宛名の情報と広告が分かりやすく分けられていることが必要です。
E用紙の色やデザインに気をつけよう。
宛名面をデザインする時は、宛名情報を読み取れるよう過度なデザインは控えましょう。白や淡い色の紙を使用しましょう。色の濃い状態の場合は、宛名ラベルを使って宛名を表示することが必要です。
料金別納・後納印をいれよう
DMの発送は基本的に料金別納・後納で出すことが多いです。
それははがき一つ一つに切手を貼るといった作業も数が多いと大変な労力となるからです。
料金別納・後納をつかえばその手間をカットでき、なおかつ発送料の支払いも一括ででき大変便利なサービスです。
ただし別納・後納を使用する為にも条件などがありますのでそれを紹介します。
料金別納
切手を貼る位置に料金別納郵便の表示を入れます。
同時に郵便物や荷物を10通(個)以上出すこと。
差し出す郵便物が同じ料金であること。が条件で郵便料金を一括で払うことができます。
料金後納
切手を貼る位置に料金別納郵便の表示を入れます。
同時に郵便物や荷物を毎月50通(個)以上出すこと。
差し出す郵便物が同じ料金であること。が条件で郵便料金を1ヶ月まとめて翌月に一括で支払います。
一見あまり違いがないように思えますが用途で分けると便利だと思います。
料金別納の場合は、1ヶ月でたくさん出すわけではないけれど、不定期でありながら、大量に郵便物を出すことがある、場合に適しています。
料金後納の場合は、1ヶ月単位で、大量の郵便物を送る場合に適しています。例えば、ダイレクトメールなどを1ヶ月の間に何度も差し出す場合は、料金後納にすることで、発送手続きの手間が省けて便利です。
DMのデザインも重要ですが宛名面も意識してデザインしていただければ発送の際のトラブル防止につながると思います。