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観光業向け印刷ソリューションガイド:地域の魅力を伝え、web導線で集客を強化

2026年7月3日 (最終更新 2026年7月3日)

目次

1. はじめに:観光業の集客は「紙 × Web × 体験づくり」

観光業の集客では、パンフレットやポスター、タペストリーといった紙の印刷物が、今もなお重要な役割を担っています。

地域の魅力や施設の世界観をその場で伝えられるのは、紙ならではの強みです。そこにQRコードを組み合わせることで、紙で興味を持ってもらい、Webで詳しい情報を見てもらい、最終的に参加・回遊・問い合わせへつなげる流れをつくれます。

この記事では、観光業で使う印刷物の整理から、QRコードを活用したWeb導線実際の活用事例屋外掲示に耐える印刷仕様までを順に紹介します。観光施設や自治体、地域事業者が、無理なく取り組める印刷ソリューションとしてまとめていきます。

2. 観光業で使う印刷物と「紙 × Web」の役割整理

観光業で使う印刷物には、さまざまな種類があります。Webで情報を調べることが当たり前になった今だからこそ、紙の印刷物には「見てわかる」「手に取れる」「持ち帰れる」という強みがよりはっきりしています。

印刷物主な用途紙の強みWebとの相性
パンフレット施設案内、周遊促進手に取りやすい、情報量が多い公式サイトや予約ページへ誘導しやすい
ポスターイベント告知、館内案内目立つ、掲示しやすいQRで詳細ページや参加ページへつなげやすい
等身大タペストリー写真スポット、施設演出記憶に残る、SNS映えするSNS投稿や特設ページと相性がよい
立体カレンダーノベルティ、物販持ち帰ってもらいやすいブランドや施設認知の継続に役立つ
施設案内図アクセス案内、回遊促進現地で即確認できる地図アプリやナビへつなげやすい
表1.観光業で使う印刷物と用途、Webとの相性

一方で、情報提供がWebに移った今、紙のパンフレットやチケットは「記念品」としての価値も高まっています。観光地で受け取った紙の印刷物は、あとから見返したくなる思い出の一部になりやすく、旅の余韻を残す役割も担います。

3. バリアブル印刷 × QRコードで実現する次世代の観光案内

観光業では、季節(イベント・景観)やターゲット(インバウンド等)に応じて、発信すべき情報が常に変化します。このように「同じ施設でも見せ方を変えたい」場面で役立つのが、一枚ごとに印刷内容を差し替えられる「バリアブル印刷」と「QRコード」の組み合わせです。

バリアブル印刷を使えば、様々な要素などを、印刷物ごとに可変で差し替えられます。紙の見た目は統一しながら、中身だけを出し分けられるのが大きな利点です。


3-1. バリアブル印刷の基本と相性の良い可変要素

バリアブル印刷とは、一枚ごとに異なる内容を印字できる技術です。施設や季節、地域に合わせて情報を出し分けたい観光業と非常に相性が良く、可変QRコードを組み合わせれば、印刷物ごとのアクセス解析も可能になります。配布先ごとの反応を可視化し、次の集客改善へつなげられるのが大きな強みです。

可変にできる主な要素:

  • 施設名・地域名
  • 季節イベント名・体験メニュー
  • 営業時間
  • 予約URL・SNSアカウント
  • クーポン・特典情報

これらを差し替えるだけで、基本デザインはそのままで「地域別」「季節別」の最適な案内が可能になります。情報の鮮度が重要な観光案内において、運用の効率化と質の向上を両立させます。

3-2. QRコードで「紙からWeb」へつなぐ効果

QRコードの役割は、紙に載せた情報をWeb上の体験へつなげることです。観光パンフレットやポスターにQRコードを載せておけば、公式サイト、予約ページ、観光マップ、SNS、動画コンテンツなどへスムーズに誘導できます。

紙で興味を持った人に、その場で次の行動を起こしてもらいやすいのが大きなメリットです。

印刷物QRの先期待できる効果
パンフレット公式サイト、観光マップ、多言語動画事前理解を深める
ポスターデジタルスタンプラリー、イベント詳細参加を促す
タペストリーSNS、特設ページ、紹介動画写真撮影と拡散を促す
施設案内図アクセスページ、地図アプリ来訪しやすくする
ノベルティブランドページ、季節特設ページ再訪や思い出喚起につなげる
表2.代表的な観光業の印刷物と期待できる効果

事例紹介:鹿児島市の多言語対応動画コンテンツ「KX鹿児島体験ムービー」

QRコードから動画や多言語案内へつなげれば、観光情報を「読む」だけでなく「見る・理解する」体験に変えられます。インバウンド対応や施設案内のしやすさが高まり、パンフレットだけでは伝えきれない情報を補うことができます。

観光業では、紙の案内物とWeb体験を組み合わせることで、情報提供の幅が大きく広がります。パンフレットから動画へ、ポスターからイベント詳細へ、案内図から周遊マップへとつなぐことで、観光客の行動を自然に後押しできます。

4. 観光業の集客・回遊促進に効く印刷物活用アイデア

観光業では、印刷物が単なる案内ツールではなく、来訪のきっかけや滞在中の楽しみをつくる役割も担います。特に、地域キャラクターや施設の世界観を活かした印刷物は、手に取った瞬間の印象が強く、観光体験そのものを印象づける力があります。ここでは、集客や回遊促進に効く代表的な印刷物を、用途ごとに見ていきます。

4-1. 立体カレンダー × 地域キャラクター(飛騨のご当地キャラクターの事例)

カッティングマシンで作った立体カレンダー


立体カレンダーは、実用性と記念性を兼ね備えたアイテムです。ご当地キャラクターをモチーフにすれば、地域らしさが伝わるノベルティとして長く手元に残りやすくなります。観光協会や施設が配布・販売すれば、「また行きたい」を思い出してもらうきっかけにもなります。

4-2. 等身大タペストリー × 館内演出(飛騨高山温泉の事例)

飛騨高山温泉のキャラクター「高山匠美」さんの等身大タペストリー
不動橋駐車場 休憩所 ⒸONSEN MUSUME PROJECT

ご当地キャラクターの等身大タペストリーは、「写真を撮りたくなる場所」をつくるのに最適です。温泉地や観光施設のキャラクターを大きく見せることで、来訪者の記憶に残りやすく、SNS投稿のきっかけにもなります。ロビーや売店、観光案内所など、人が集まる場所に置くと効果的です。

4-3. パンフレット・観光マップ × QRコード

パンフレットや観光マップにQRコードを載せると、紙では載せきれない情報をWeb側で補えます。地図から公式サイトや予約ページ、多言語動画に誘導すれば、「紙で概要を知り、Webで詳しく知る」流れをつくれます。インバウンド向けには、多言語対応の動画や案内ページへの動線が特に有効です。

4-4. イベント告知ポスター × 可変印刷

イベントや季節キャンペーンの告知には、ポスターの可変印刷が役立ちます。開催日、場所、出演者、参加方法などを差し替えられると、短い準備期間でも複数パターンの告知がしやすくなります。さらに、QRコードを加えておけば、イベント詳細ページや申し込みページへそのまま誘導できます。紙面では興味を引き、Webでは参加を後押しする、という流れが作りやすくなります。

関連記事:集客効果を最大化する、QRコード付きポスターの作り方

4-5. デジタルスタンプラリー × 回遊促進(神奈川県鉄道12社の事例)

観光業の印刷物活用で特に相性がよいのが、デジタルスタンプラリーです。神奈川県内の鉄道12社局による「推しまくれ!神奈川県の鉄道キャラクターエキタグ選挙2026」のように、QRやNFCを使って複数スポットを巡ってもらう仕掛けは、街歩きそのものをイベント化できます。観光パンフレットや駅掲示のポスターにQRを載せておくことで、参加のきっかけを紙でつくり、体験はWeb側で広げることができます。

観光業では、こうした印刷物が「情報を届けるもの」であると同時に、「思い出に残るもの」「参加を促すもの」としても機能します。印刷物の役割を少し広く捉えるだけで、集客や回遊の設計に使える選択肢はぐっと増えていきます。

5. QRコード付き印刷物で観光施策の反応を見える化

観光業の印刷物は、配布した時点で終わりではなく、その後にどんな行動につながったかまで見られると価値が高まります。

5-1.アクセス解析で取得できるデータ

  • パンフレットごとのアクセス数
  • ポスター経由の予約数
  • 施設別・エリア別の反応差
  • 季節イベントごとの集客比較

QRコードを印刷物ごとに出し分けることで、従来の紙の印刷物ではできなかった施設別・エリア別の反応差や、季節イベントごとの集客比較にも活用できるため、次回の施策設計にもつなげやすくなります。

関連記事:QRコードでアクセス解析。印刷物の効果測定をする方法を徹底解説(GA4編)

5-2. Webサイトとの連動によるROI改善

QRコードの効果を高めるには、読み取り先のWeb設計も重要です。観光系サイト制作の実績を活かして、紙からWebへの導線を一体で考えることで、施設紹介、地域紹介、体験予約、特設ページなどを組み合わせた集客導線をつくれます。

紙媒体を見た人の関心を、そのままサイト側で受け止められる仕組みがあると、情報提供だけで終わらず、予約や回遊、問い合わせへつなげやすくなります。

6. 屋外掲示にも対応。観光業に強い印刷会社の選び方

観光業の印刷物では、見た目を整えるだけでなく、地域の魅力をどう伝えるかという企画力が求められます。

表3.観光地で使用される、主な屋外掲示物に推奨される素材・加工

用途推奨素材・加工特徴向いている場面
屋外ポスター合成紙+ラミネート加工耐候性が高い観光施設外、イベント会場
長尺ポスター合成紙視認性と掲示力を両立館内導線、駅、案内所
等身大タペストリー合成紙写真スポットをつくりやすい施設内演出、SNS誘導
短期イベント告知通常紙コストを抑えやすい期間限定キャンペーン

観光施設や自治体の施策は、季節ごと、イベントごとに内容が変わりやすいため、小ロット・多品種・短納期に対応できることも重要です。さらに、紙媒体だけで終わらせず、WebやITソリューションまで含めて相談できる体制があると、集客導線を一体で設計しやすくなります。

また、観光業では屋外掲示や長期掲出が前提の印刷物も多いため、耐久性や素材選びも大切です。掲示場所や使用期間に応じて、合成紙やラミネート加工、表面加工などを使い分けることで、見た目の美しさと実用性を両立しやすくなります。

高山印刷では、XEIKON 9600をはじめとしたデジタル印刷・後加工機により、合成紙印刷や各種表面加工・カット加工に対応しています。

特殊な印刷や大きな印刷物に対応:デジタル印刷機「XEIKON 9600」

屋外耐久性が求められるポスターや、長尺掲示物、観光施設向けの演出物まで、用途に応じた仕様を相談しながら設計できることも強みです。

7. 導入ステップと、こんな観光施設・自治体・事業者におすすめ

観光業の印刷施策は、最初から大きく始める必要はありません。使いたい印刷物や見せたい魅力を整理し、紙とWebの役割を分けて考えることで、無理なくスタートしやすくなります。

小さく試して反応を見ながら広げていく進め方は、観光施設や自治体、地域事業者にとって取り入れやすい方法です。

  1. まずは使いたい印刷物を整理する。
  2. 地域キャラクターや施設の訴求ポイントを決める。
  3. QR先のWebページや予約導線を設計する。
  4. 小ロットで試し、反応を見ながら展開する。

このような印刷ソリューションは、観光施設の集客、リピーター獲得を強化したい方に向いています。

  • 観光施設の集客を強化したい
  • 地域キャラクターを活かした販促物を作りたい
  • パンフレットやポスターをWebと連動させたい
  • 観光サイトや特設ページも含めて相談したい

観光サイトや特設ページまで含めて相談したい自治体や事業者にとっても、紙とWebを一体で考えられる点は大きなメリットになります。

8. まとめ:観光の魅力を「紙で伝え、Webで広げる」

観光業では、紙媒体は今も重要な接点であり、地域の魅力や施設の世界観を伝える役割を担っています。バリアブル印刷とQRコードを組み合わせることで、地域や季節に合わせた訴求がしやすくなり、紙からWebへの自然な導線もつくれます。

さらに、立体カレンダーや等身大タペストリーのような印象に残る印刷物は、観光体験そのものの価値を高める施策にもなります。紙とWebをつなぐことで、地域の魅力をより広く、より深く届けることができます。

バリアブル印刷のことなら、長年の実績とデジタル技術が融合した「QR・可変印刷ラボ」にお任せください。

aida_tetsuya

この記事を書いた人

間(あいだ) / 高山印刷(株)東京営業所長

1999年入社時は当時里なMacに触れたくてDTPを担当し、2005年からは東京営業所長。 バリアブル印刷には初代オンデマンド印刷機導入時より20年近く携わっており、専門分野としてあれこれ知識を貯めてお客様に還元しています。