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飲食店向け販促印刷ソリューション:紙媒体とデジタル誘導の組み合わせで、店舗を活性化

2026年1月30日 (最終更新 2026年1月30日)

目次

1. はじめに:飲食店の販促は「紙 × デジタル」の時代へ

レストラン・飲食店の経営において、新規顧客の獲得、リピーターの育成、客単価の向上は永遠の課題です。人手不足や原材料費の高騰が続く中、限られた予算で最大の効果を出すには、従来の「チラシを配る」「クーポンを渡す」だけでは不十分になってきています。

紙媒体には、「視認性の高さ」「店内導線への組み込みやすさ」「手に取れる安心感」という独自の強みがあります。一方、デジタルには「即時性」「効果測定のしやすさ」「再来店促進の仕組みを作りやすい」という利点があります。

この2つを対立させるのではなく、紙とデジタルをつなぐ「バリアブル印刷」という技術を活用することで、飲食店の販促は劇的に進化します。

本記事では、飲食店が今すぐ実践できる印刷物とデジタル連携の具体策を、事例とともに詳しく解説します。

2. 飲食店で活用される印刷物の種類と役割

2-1. 飲食店で活用される印刷物の種類

飲食店が日常的に使用する印刷物は多岐にわたります。それぞれの印刷物の主な使用場所や目的、一般的なサイズなどを表にまとめました。

印刷物の種類使用場所目的・効果一般的なサイズコスト感 (100枚~)在庫リスクデジタル連携(QR)
グランドメニュー店内卓上注文促進・ブランド理解A4/A3等
(加工含む)
低(長期使用)公式SNS/アレルギー情報/多言語対応
テイクアウトチラシレジ横/路上/ポスティング新規獲得・在宅需要の取り込みA4/B5
(+配布費)

(メニュー変更時)
モバイルオーダー
テーブルテント店内卓上ついで買い・期間限定訴求ハガキサイズ等LINE友だち登録、SNSフォロー
ポイントカード・会員証レジでの配布/郵送リピーター育成・顧客管理名刺サイズ/カードサイズ
(PET素材等)

(長期使用)
デジタル会員証連携/ポイント残高確認
クーポン券レジ横/路上配布再来店促進名刺サイズクーポン消込管理
店頭ポスター店内壁/店頭視認性UP・集客・求人募集A2/A1求人詳細/予約サイト

2-2. 紙媒体がもたらす、飲食店販促の効果まとめ

紙媒体は飲食店の販促において、3つの主要な役割を果たします。

  • 集客
    店頭ポスターやチラシが通行人の目を引き、初めての来店を促します。特に地域密着型の飲食店では、ポスティングや店頭配布が根強い効果を発揮します。
  • 注文促進
    店内メニューやテーブルテントが追加注文を後押しします。目の前に置かれた紙媒体は、スマホを見ている時よりも注文行動を起こしやすくする効果があります。
  • 再来店促進
    クーポン券やポイントカードが「次も来よう」という動機づけを生み出します。特に次回来店時の特典が明記された印刷物は、財布の中に残り続け、自然な来店リマインダーとなるのです。

3. バリアブル印刷とは?飲食店が知っておくべき基本

3−1. バリアブル印刷の仕組みと飲食店との相性

バリアブル印刷とは、1枚ごとに異なる内容を自動で差し替えながら印刷できる技術です。顧客名、クーポン番号、QRコード、店舗情報など、データベースと連動して個別の情報を印刷物に反映させることができます。

この技術は、オンデマンド印刷との相性が非常に良く、小ロット・短納期での対応が可能です。期間限定キャンペーンや季節メニューのプロモーションなど、飲食店特有の「タイミング勝負」の販促において、大量印刷による在庫のムダを防ぎ、必要な分だけをタイムリーに作成できる点が大きな強みです。

このバリアブル印刷が飲食店の販促と相性が良い理由は、個別対応の柔軟性にあります。

例えば、複数店舗を展開するチェーン店が、立地や客層に合わせてクーポンの内容を変えたい場合、駅近オフィス街の店舗にはランチセットや時短メニューをおすすめするクーポンを、住宅街が近くシニア層の朝食需要を取り込みたい店舗ならモーニングメニューやヘルシーメニューを宣伝するクーポンを、といったように出し分けることができます。

3−2. DXのラストワンマイルを支える印刷物

飲食店のDX化が進む中、テーブルオーダーシステムやモバイルオーダーの導入は加速しています。しかし、デジタルツールの利用率を左右するのは、実は店舗内の印刷物です。どれだけ優れたシステムを導入しても、お客様がQRコードに気づき、スムーズに読み取っていただかなければ、そのシステムは機能しません。

システムベンダーの立場から見ると、「現場のオペレーションにデジタルツールを着地させるラストワンマイル」こそが最大の課題です。

印刷パートナーの選定は、単なる「発注先選び」ではなく、顧客満足度とシステム利用率を高めるための戦略的判断です。選定時には、以下の要素を総合的に評価することが重要です。

デザイン・設計面での対応力

  • QRコードの視認性を高める配置・サイズ設計
  • テーブルテントの形状や立てやすさ
  • メニュー表への自然な誘導設計

実務・運用面での対応力

  • 多くの人が触れても劣化しにくい素材の選定(耐水性、耐久性)
  • 数百種類を超える印刷物を、店舗ごとにミスなく仕分け配送・取り回しができる運用体制
  • システムIDと印刷物を正確に紐づける品質管理

4. 飲食店でのバリアブル印刷活用シーン

飲食店でのバリアブル印刷物の活用シーンをより具体的にみていきましょう。

4−1. 卓上POP × QRコードでセルフオーダー

https://qr.takayama-dp.com/print_kinds/table_tent/ より引用

人手不足が深刻化する飲食業界では、セルフオーダーシステムの導入が急速に進んでいます。卓上POPにQRコードを印刷しておくことで、顧客は自分のスマホからメニューを閲覧し、注文まで完結できます。

この仕組みは、人手不足解消や業務効率化だけでなく、顧客の利便性向上にも寄与します。多言語表示に対応させれば、インバウンド対応も容易になり、外国人観光客の満足度を高めることができます。

QRコード付きのテーブルテント・卓上POPを活用すれば、店舗ごとやキャンペーンごとに内容を変えたPOPを効率的に作成できます。

このような飲食店DXには、卓上POPをはじめとする印刷物が欠かせません。

お客様がテーブルに着席してから数秒以内に「ここからスマホで注文できる」と理解できるかどうかが、利用率を大きく左右します。QRコードのサイズ・配置位置・誘導コピーの文言・多言語対応の有無など、細かな設計が利用体験を変えるのです。

加えて、飲食店の印刷物には過酷な使用環境に耐える品質も求められます。たくさんの人に繰り返し触られ、油のついた手で扱われ、料理のソースや水滴が飛ぶ環境下でも、QRコードが読み取れる状態を保つ必要があります。そのため、耐水性・耐久性に優れた素材選定や、汚れても拭き取れる加工技術も重要な選定基準となります。

そのため、システムベンダーには、印刷物のデザインと導線設計まで理解したパートナー選びが求められます。単なる「印刷代行」ではなく、使用環境を理解し、システムの価値を最大化する提案力を持つ印刷会社との連携が、導入成功の鍵となります。

4−2. 出前・デリバリー用メニュー × QRコードでデジタル誘導

デリバリー需要が高まる中、紙のメニュー表だけでは情報が足りないと感じる顧客が増えています。アレルギー情報、原材料の詳細、カロリー表示など、紙面に載せきれない情報をQRコードで補完することで、安心感と信頼性が向上します。

さらに、調理風景やシェフのこだわりを紹介する動画にQRコードで誘導すれば、商品の魅力を視覚的に伝えられます。この手法は、ユニークQRコードの活用例としても注目されており、顧客体験を大きく向上させる効果があります。

4−3. キャンペーンチラシ × 個別クーポン

キャンペーンチラシにバリアブル印刷を活用すると、一人ひとりに最適化されたクーポンを配布できます。来店回数に応じた割引率の変更、誕生日クーポンの自動発行、店舗ごとに異なるキャンペーン内容の印刷が可能になります。

例えば、初回来店者には「500円オフクーポン」、常連客には「1000円オフ+デザート無料」といった出し分けができます。名刺・カードサイズQRコード入り配布クーポンを活用すれば、コンパクトで持ち運びやすく、財布に入れておきやすい形状で提供できます。

4−4. ポイントカード × バリアブル番号

ポイントカードにバリアブル印刷を採用すると、会員番号やQRコードを1枚ずつ変更することができます。これにより、紛失時の再発行管理が簡単になり、不正利用の防止にもつながります

さらに、デジタル会員証との連携も可能です。紙のポイントカードに印刷されたQRコードをスキャンすることで、スマホアプリやLINE公式アカウントの会員ページに誘導し、ポイント残高の確認や特典の受け取りをデジタルで完結させることができます。PET素材で作るIDカードのバリアブル印刷を活用すれば、耐久性の高いカードを低コストで作成可能です。

5. 飲食店の成功事例

5−1. 【海外事例】来店客数をV字回復させた大手飲食チェーン「サブウェイ」の戦略

SUBWAYサンドイッチのイメージ画像
  • 課題:コロナ禍を機に一気に表面化した2つの課題

世界的なサンドイッチチェーン「サブウェイ」は、コロナ禍を機に利益率の低下と、画一的で効果測定のできない販促という2つの課題に直面していました。従来の販促手法では、どのチャネルがどれだけの集客効果を生んだのかが不透明で、投資対効果を測定できない状況が続いていました。

  • 解決策:「紙のクーポンブック × QRコード」で顧客を店舗へ誘導

サブウェイは、紙のクーポンブックに個別QRコードを印刷し、各顧客を店舗へ誘導する戦略を展開しました。クーポンブックには複数の割引クーポンが掲載され、それぞれに固有のQRコードが付与されました。顧客がQRコードをスキャンすると、デジタルクーポンが表示され、店舗での支払い時に提示することで割引が適用される仕組みです。

この施策により、どのクーポンがどれだけ使用されたか、どの顧客セグメントが最も反応したかを正確に測定できるようになりました。

  • 成果:驚異的なコンバージョン率と事業拡大

この戦略の結果、サブウェイは驚異的なコンバージョン率を達成しました。紙媒体の視認性とデジタルの計測性を組み合わせることで、販促効果を最大化し、来店客数をV字回復させることに成功したのです。

SUBWAY事例の紹介

この成功事例は Subway: Direct Mail Campaign Success Story として公開されており、飲食業界における「紙 × デジタル」連携の好例として注目されています。

参考)
Subway: Direct Mail Campaign Success Story
https://www.marketreach.co.uk/success-story/subway

6. QR・可変印刷ラボが提供できる飲食店向けソリューション

私たちQR・可変印刷ラボでは、飲食店の多様なニーズに応える様々な種類のバリアブル印刷を提供。メニュー、チラシ、クーポン、ポイントカード、卓上POPなど、あらゆる印刷物に対応可能です。

QRコード生成・管理もおまかせ

大量の個別QRコードを生成する際、データの正確性や管理の複雑さが課題になります。QR・可変印刷ラボでは、「大量可変QRデータ生成」サービスを提供しており、URLに付与する個別IDやクエリパラメータの設定、品質保証、出力形式のカスタマイズまで一貫してサポートします。

小ロット・短納期対応

飲食店の販促は、季節やイベントに合わせたスピード感が求められます。小ロット・短納期での対応が可能なため、必要な時に必要な分だけ印刷することができ、在庫リスクを最小限に抑えられます。

紙×デジタル誘導の効果を最大限に引き出すために

単に印刷物を作るだけでなく、QRコードの遷移先設計、ランディングページの構成、効果測定の仕組みづくりまで、デジタル誘導の設計サポートを提供しています。

印刷後の面倒な仕分け・封入作業もおまかせ

データ内容に応じた仕分け配送や、印刷物の組み合わせ封入など、手間がかかる作業も代行する「印刷後作業おまかせプラン」もご用意しています。複数店舗への個別発送や、顧客セグメント別のDM封入作業など、煩雑な業務を一括で任せることができます。

7. システムベンダー様との連携体制

バリアブル可変データのルールが複雑すぎて、ネット印刷で対応してもらうことができない、といった課題はございませんか?

 飲食店向けシステムを提供する際、テーブルIDや会員IDに紐づく個別QRコードの生成、店舗ごとに異なる印刷内容の管理など、データ設計が複雑化するケースは少なくありません。

QR・可変印刷ラボでは、それぞれのシステムのID体系に合わせたカスタムプログラムによる、個別QRコードの生成から印刷まで、ワンストップで代行可能です。AirレジオーダーなどのテーブルID・会員IDに対応したデータ生成、新規導入時のテスト運用や急なキャンペーンへの柔軟な対応、複数店舗への仕分け発送や封入作業の代行により、システム導入時のセットアップ負荷を軽減し、加盟店が増えても安心してご利用いただけます。

システムの付加価値を高めるパートナーとして、データ設計から印刷・配送までトータルでサポートいたします。お気軽にご相談ください。

8. まとめ:バリアブル印刷で飲食店の販促はもっと強くなる

飲食店の販促において、紙媒体とデジタルは対立するものではなく、相互に補完し合う関係です。紙媒体は「手に取れる」「店内導線に強い」という特性を持ち、デジタルは「計測できる」「再来店につながる」という強みがあります。

バリアブル印刷は、この両者をつなぐ効果的な技術です。メニュー、キャンペーンチラシ、クーポン、ポイントカード、卓上POPなど、飲食店が日常的に使用する印刷物すべてにおいて、個別対応とデジタル連携が可能になります。

サブウェイの成功事例が示すように、紙とデジタルを戦略的に組み合わせることで、驚異的なコンバージョン率と事業拡大を実現できます。飲食店の販促を総合的に強化し、新規顧客の獲得、リピーターの育成、客単価の向上を同時に達成するために、バリアブル印刷の活用をぜひご検討ください。

aida_tetsuya

この記事を書いた人

間(あいだ) / 高山印刷(株)東京営業所長

1999年入社時は当時里なMacに触れたくてDTPを担当し、2005年からは東京営業所長。 バリアブル印刷には初代オンデマンド印刷機導入時より20年近く携わっており、専門分野としてあれこれ知識を貯めてお客様に還元しています。