QRコードやナンバリングを含むバリアブル印刷(可変印刷)は、製品の一枚一枚に固有情報を持たせることができるため、ダイレクトメール、クーポン、認証ラベル、チケットなど、多様な場面で活用が進んでいます。とりわけDX化が進む今、リアルとデジタルをつなぐインターフェースとして「1枚ごとに異なるQRコード付き印刷物」のニーズは飛躍的に高まっています。
しかしこの分野には、常に重大な課題がつきまとっていました。それが「印刷ミスの検知と防止」です。
なぜバリアブル印刷には高度な検査技術が求められるのか?
従来の印刷業務における品質管理は、目視検査や抜き取り検査に依存していました。ところが、1枚ごとに異なるQRコードやナンバーが含まれる可変印刷においては、「1枚のミスが致命的なエラー」になります。
たとえば、個別のプロモーションコードが間違っていた場合、顧客の信頼を損ない、クレーム対応に発展するケースも。製品管理や認証用途で使われるものであれば、コンプライアンス違反につながる可能性もあります。

加えて、QRコードやバーコードなどは目視では判読が難しく、視認による検品では限界があります。印刷会社にとっては「バリアブル印刷の高精度な検査」が、避けて通れない技術課題となっていたのです。
高山印刷が導入する“次世代検査機構”
こうした状況を打破すべく、私たちQR・可変印刷ラボ(高山印刷株式会社)は、QRコードを含むバリアブル印刷において印刷ミスを“その場で”自動検知・停止する仕組みを導入しています。コニカミノルタ製の「UK-312 紙面検査強化オプション」によるものです。
この仕組みの特長は以下の3点に集約されます。
- リアルタイムでの検査 印刷しながら、QRコードやナンバーが正しく出力されているかをリアルタイムで照合。指定したCSVファイルのデータと1枚ごとに突き合わせ、ミスがあれば即座に印刷を停止します。
- 目視では困難なQRコードも正確に照合 文字ではなく画像データであるQRコードも、専用スキャナーが瞬時に読み取り、CSVの「照合値」と比較。不一致や読み取り不能があった場合も即エラーとして報告されます。
- ヤレ紙(ミス印刷)の大幅削減 後工程で気づくのではなく、印刷中に即時停止することで、不要なミス印刷を最小限に抑制。環境負荷とコストの両面でも貢献します。
この技術は、既存の品質管理体制に「自動かつ即時」という精度とスピードを加える画期的なものであり、まさに印刷の品質保証をシステム化した取り組みです。

印刷会社の価値は「印刷機の性能」だけで決まらない
高山印刷が注目される理由は、単に機械を導入したことではありません。自社のWebコラムでも紹介されているように、QRコード付きバリアブル印刷において、同社は価格だけでなく品質管理体制の透明性にもこだわってきました
参考:バリアブル印刷の料金は高くなりがち?ナンバリングとQRコードの料金比較までわかりやすく解説!
業界ではよく「機械の性能がすべて」と言われます。しかし本質的には、「人の目では確認できないミスをどう防ぐか」「大量ロットでの可変データをどう担保するか」といった“工程管理”にこそ、印刷会社の信頼性が問われます。
たとえば、QRコードの不一致に気づかないまま数万枚を印刷してしまった場合、その損失は印刷代金に留まりません。物流の再手配、クレーム対応、取引先への信用毀損──これらすべてが、適切な検査体制の不備から生まれます。
バリアブル印刷を発注する側が知っておくべき「最低条件」
このような背景を踏まえると、可変情報付きの印刷物を発注する企業側にも“選定眼”が求められる時代です。特に以下の点は必ず確認すべきでしょう:
- QRコード・ナンバリングの自動検査機構を持っているか
- 照合結果を記録・レポートとして提示可能か
- 印刷中にエラー発生時、即停止できる運用体制か
これらが整備されていない印刷会社に依頼することは、見た目が綺麗な印刷物を納品されても、中身に信頼性がない──という事態につながりかねません。
特に、プロモーションコードや応募管理など「データとの整合性が命」という印刷用途においては、「自動検査を備えた印刷会社に依頼する」ことが、企業リスク管理上の最低条件とさえ言えるのです。
“次のスタンダード”を先取りする印刷会社を選ぼう
QR・可変印刷ラボ(高山印刷株式会社)の取り組みは、単なる設備投資ではありません。QRコード付き印刷の未来を見据えた、実直で透明性のある品質保証体制そのものです。
バリアブル印刷を発注するすべての企業・団体が、価格や納期だけでなく、ミスを許さない体制が整っているかどうか──という視点を持って、印刷会社を選んでいただけることを願います。





